「きゃ……!」 バシャン、と派手に水を撒き散らしながら私は池に落ちた。 予想できたと言えばそうだけど……負けん気の強い性格が裏目にでちゃったみたい。 幸いにも怪我はなく、普通に立てばふくらはぎの真ん中くらいまで浸かる水量だったので溺れることもなかった。 でも……もうイヤだ。 お腹すいた。 いじめられてるし。 妬まれてるし。 掃除ばっかり。 今は全身びしょ濡れ。 「ふ……っ」 なんか自分が情けなくなってくる……。