「触れると答えがでる」 男が言うことを真に受けていいものか迷ったけれど、 考えていても答えはでないのでとりあえず近付いてみることにした。 一歩進むたびに、目の前の男が尋常じゃないくらい、眉目秀麗な男だということを実感する。 ある程度の距離まで近付くと私は足を止めた。 ここからなら手を伸ばせば男と握手くらいならできる。 「……手、貸してよ?」 私は男に手を向かって差し出しながら言った。