食事は無事運ばれてきて私のお腹は満たされた。


……が。


「お、お腹痛いんだけど……ウタク……」

「こっちの食事が合わなかったのか?お前はそんなに繊細じゃないだろう?」

「うぅ……貧乏人の子って身体だけは強いはずなんだけど……」


私は風邪もあまり引かないし、O157が流行った時も全然平気だった。

……なのになんで!?


朝食はシンプルでおいしかった。

野菜には変わりないからいくら異世界とはいえ、大丈夫だと思ったんだけど……。

やっぱり何か合わないものがあったのかな?


畳の上でうずくまる私を見かねたウタクは、御簾の向こうで待機している家来に声をかけた。