「ま、待って!止めてってば!」 私の声は届いていないのか。 状況は更に悪化。 ウタクは止まるどころか、私に覆いかぶさって押し倒してくる。 「ウタク様!」 皐月さんは焦ったように、私達に駆け寄るがウタクは止まらない。 さっきより近づいてくる顔。 顔を逸らしたくてもウタクに頭を抱え込まれているため、動かすことができない。 ヤダ……これじゃキスすることになる……!