言い返したからって、仮にウタクが慰めてくれたからって。 私の気持ちがスッキリするはずはない。 ……小汚い、気品の欠片もない、挙句ドブネズミ。 私、本当にここでやっていけるのかな……。 怒りと悲しさ、そこへ不安が入り混じる。 ウタクは私の頭から手を離すと箸を握った。 「……材料がないなら仕方ないな」 仕方ないって……! 私はご飯抜き!? 自分だけ食べるっていうの!?