皐月さんはウタクに怒鳴られた恐怖からか、微かに震えている。 「皐月、もうお前の相手はしてやらんぞ」 ……え? なんなの、その叱り方。 そんなので皐月さん、ダメージ受けるの!? 私が目を丸くしたまま理解に苦しんでいると、皐月さんは焦ったように頭を下げた。 「ウ……ウタク様!わ、わかりました!」 承知の意を言葉にするも、これから一切私をけなすことはしない、とは誓わない。 それから「食事の用意を致します!」とだけ言って去って行った。 ……どうやら皐月さんには相当なダメージだったらしい。