妖しい瞳に負けないよう、青い目を睨み返す。 「……私」 静かに告げた答えに満足したようにウタクは笑みを浮かべた。 「恐いか?」 「……なんでそんなこと……」 恐くないと言えば嘘だ。 でももう決心はついている。 そう思っていたのに…… 「震えているぞ?」 ウタクがそっと私の頬へ触れた。 自分でも知らないうちに体は恐怖で震えていたらしい。 ウタクのヒヤリとする手が落ち着かせてくれるから不思議。