前方に岸が見える湖畔には若木がたたずむ

 灌木の茂みにどうして僕は立っているのだろう 

 水が光映して言っているよ 同じことは二度と起こらないって

 人生は皆 初心者だからって

 だから、おそるおそるでも進んでゆくんだって

 おかしいよね 意欲たっぷりに向かって行って玉砕した人を人は笑う

 誰でも初心者のはずなのに 挑戦したのが彼だけだっただけなのに

 頑張っただけ報われるなんて嘘 暗示だよそれは 

 けれど学びにはなる 学ばすして悩むのは哲学者の習い

 善良であることでなにか産まれるわけじゃない

 暴れまくって 自己をさらしまくって それで勝利と言えなくっても

 納得できる人生を選びたいと思う それが一番楽だから

 まあまあ 夢は夢だよ 人とひとは切り離せないから

 水面に反射する光が言っている

 風にさざ波立っても すぐにもとに戻るからって