「この事実を聖美は知らないまま… 」


 「あの子は知っていたわ。 高校に入学するのを期にあの子には事実を話したの」


 「嘘だ!!」


 「嘘じゃないわ。明の存在も明の目が見えない事が理由で聖美を姉さん夫婦に養子に出した事も全て… 当時、わたし達は聖美が出来た事を喜んだ… でも、盲目の明を抱えて生まれたばかりの聖美の面倒を見て行く事はわたし達が想像してた以上のものだった。」


そんなの勝手すぎるだろう…

明の目が見えないせいで、聖美は捨てられたと言うのか…