「おいで… 」 聖美の震える肩を抱き寄せ、俺の部屋に連れて行く。 また… こうして… 聖美を抱きしめる事が出来るなんて思ってなかった。 俺の足の間にちょこんと座る聖美を抱きしめる。 「お兄ちゃん… もう… 兄弟じゃないんだよね。」 ドキッとした。 それは、俺達が心から願ったことだったから… 「聖美… 」 俺は抱きしめる手に力を込めた。 「お兄ちゃん… キスして… 」 瞳にいっぱい涙をためて俺を求める。