時が止まったかと思えた。 桜が一斉に風で舞い上がり、俺たちを包んだ。 「お兄ちゃん… 会いたかった…」 「聖美…なのか?? 」 「そうよ… 聖美よ… お兄ちゃん。」 明の顔で、明の声で、俺をお兄ちゃんって呼ぶ…