あたし… 恋していいんだよね… 普通の女の子と同じように。 手を繋いでくれる聖君の手は温かくて… 光を知ったあの日から夢に出てくる男の人は聖君だったんだって思うんだ。 あたしの手を握りしめて暗闇から光の世界に導いてくれる優しい手をもった男の人… 似てるんだ… 聖君に。 だからかな… 初めてあの桜の下で出会った時も前から知ってるような錯覚に襲われて… 何でかな… 「お兄ちゃん」って叫んでた。 あの時… 鼻の奥がジーンって熱くなって、もう少しで涙がこぼれそうだった。