聖美はドナーカードを持っていた。 「なんでなんだ?? 」 って聞いた事がある。 「命が繋がって、誰かのためにわたしの一部が生き続けるって素敵じゃない??」 そう君は笑ってた。 「そうか?? 」 俺には理解出来なかった。 君の気持ちを尊重して、君の角膜は移植される事になった。 「これで、大好きな桜をまた見る事ができるね… 」 俺はそう思った。