「あたしに、明から角膜なんてもらう資格なかったの。あたしなんて、聖美から光りなんてもらえるわけなかったの。」


 「明!! 」


 「聖美はあの日、事故に会った日… 聖君に全て打ち明けて、たとえ兄妹と世間に思われていても、兄妹のままでも、ずっとそばにいるって決心してた。」


 「それなのに… あたしが死ねばよかったんだよね。聖美のかわりに… もういらない。この瞳で光を見る事も聖君を見る事も辞めるから… だから… もう放っておいて!!」


 「明!! 」

手がね…
震えるんだ。


闇の世界なんて慣れっこなのに…