SECRET♥LOVE 恋する天使の瞳 ~極上な片想い~

 
坂道を登り終え、呼吸を整える。

汗が額から流れ落ちる。



ここまで来たのに…

明がそこにいるのに…



チャイムを押す事が出来ない。


指は震えて、喉は乾ききって…




 「おじいちゃん、マロンの散歩行ってくるね!!」


明の声が聞こえて、とっさに隠れてしまった。