* * * 『んもぅ最高っつ!!!」 あたしと明は、映画館をでて直ぐ叫んだ。 「はいはい。そうですか。」 あきれた顔で、一伽は言った。それでもアタシたちの話は止まらない。 『とくにさぁ最後の台詞やばくない!?』 「最後の一滴にすべてが詰まっているのさ』 「題名がラーメン戦争って…」 一伽は明が買ったパンフレットをみて呟いた。 「よっしゃぁ!プリいくぞい!!」 明はそらに向かって手をのばした。 『おおー!!』 アタシも手をのばした。 いつの間にか、朝抱えていた不安はどこかへいっていた。