「はははっ!あいこ可愛い。」

「別に可愛くなんかないしっ!ほら、もう離れて。」


素直になれない私。
いつもちょっときつく言っちゃうんだ。

本当はもっとくっついていたい。


「もう照れるなよ!あ、皆、あいこ取っちゃダメだから。」

ちょっと笑いながら力希が言うと、皆も笑いながら答えてた。


「お前らラブラブだなぁ!羨ましいぜ、力希。」

この人は高橋隼人。
力希の親友で、彩夜の彼氏でもある。

だから私も友達と言える存在なのだろう。

「おぅ!隼人じゃねぇか、俺らはいつでもラブラブだぜ!」

「そうよ!私達は小さい頃からずっと一緒よ。」


力希があんな風に言ってくれるなら、
私も素直にならなきゃね…。



「ははっ!俺らだって負けてないぜー!なぁ彩夜?」


「へっ!?うっ!うん!!当たり前じゃない!」

突然ふられた彩夜は声が裏返ってしまっていた。


「あ、ほらもう鐘なるから!席座ろ!」

彩夜、ちょっと慌てすぎじゃない?


私は心の中でちょっと笑っちゃった。







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