陰陽(教)師

「意外と元気そうだったな」

帰り道。

嵩史は頭の後ろで手を組みながら言った。

「明日にでも学校出てくんじゃね?」

「本当にそう思う?」

明菜は厳しい視線を飛ばした。

「な、何だよ委員長」

「朝は具合悪くて、夕方になると治る病気なんて聞いたことないわよ」

「そりゃそうだけど、んじゃ木下が仮病使ってるとでもいうのか」

「あの子にそんな器用なことできるわけないでしょ」

「何気にひでーこと言ったなオイ」

「いい?あたしたちは妖怪なのよ」

「何をいまさら…」

そう言いかけた嵩史に、明菜は言葉を続ける。

「あたしたちは妖怪。人間とは違う。だから得体の知れない病気にかかってもおかしくないって言いたいの」

「そりゃそうだけど」

「三池くんだって猫ノミにたかられてるかもしれないでしょ」

「ノミなんかにたかられてるか!てかノミは病気じゃねぇ!いやそれ以前にオレは猫又で猫じゃねぇ!」

「あらそうなの」