陰陽(教)師

「鈴子が気にしないんだったらいいんだけど…病気には間違いないんでしょう?」

「わかってるよ」

気づかう明菜に、鈴子は笑顔を返した。

「明日も同じだったら、ママに連絡する」

「なんで木下のお袋さんが出てくるんだ」

「だってママ、魔女だもん」

「おー、ジブリね」

嵩史は何度もうなずいた。

「やっぱ魔女の母親ってのは薬を作る名人なんだな」

「んー、アニメで納得されてもね~」

鈴子自身、大のアニメファンであるが、多少は複雑な思いがあるらしい。

マスクごしでもわかる苦笑いをみせた。

「治るんだったら魔法でもなんでもいいわよ、もう」

明菜が苛立ったように割り込んできた。

「ごめんごめん。明菜ちゃんが心配してくれてるのはわかってるから」

鈴子は手を合わせた。

「あたしだって早く学校行きたいよ。先生に会いたいからさ」

そう言って鈴子は、頬を赤くした。