陰陽(教)師

「天井裏からこそこそ来ておいて、その言い草はなんですか!」

明菜は棒を川太郎に突きつけた。

「何を言いやがる!貴様らこそ仲間を集めて何を企んでいた!?」

川太郎は晴明らを見ながら怒鳴った。

「一理あるな」

川太郎の言葉を受けて、晴明は庭に降りた。

「この大人数では、警戒されても仕方ない」

言いながら晴明は、手袋を着けた。

手の甲の部分に、五芒星=セーマンが入った手袋である。

「貴様、陰陽師か?」

セーマンを見た川太郎は、新たに身構えた。

「こいつを知ってるとは、博識な奴だな」

手の甲を見ながら、晴明は笑った。

セーマンは陰陽道の代表的な呪術図形、いわゆるシンボルだ。

「安心しろ。お前を退治するために、ここにいるわけじゃない」

晴明は、明菜と川太郎の間に立った。

「先生」

何か言おうとした明菜を、晴明は手で制した。

「今回の件を五島先生から預かったのは俺だ」

「でも…」