陰陽(教)師

「この五島善吉、今回の件はすべて先生にお任せいたします」

善吉は晴明に向かって深々と頭を下げた。

「承知しました」

晴明は、善吉の言葉を静かに受けた。

「ですが五島先生」

「はい?」

「私は、この子たちの副担任です。あくまで、生徒たちのために動くということをお忘れなく」

「…はい」

善吉は笑顔で頭をあげると、大きくうなずいた。

それを見て晴明も、満足げにうなずいた。

「ではまず全員、これを持っててくれ」

晴明は持参した鞄の中から、4枚の短冊を取り出した。

「先生、これなんて書いてあるの?」

短冊を受け取った鈴子が首をひねった。

短冊には変体仮名で何かが書きつけられていた。

善吉が短冊を見ながら、ほう、と感嘆の声を挙げる。

「これは今回の件にうってつけの歌じゃな」

「さすが五島先生。この歌をご存じでしたか」

「先生、お祖父さま、歌って一体なんですか?」

「これはじゃな…」