陰陽(教)師

鈴子がキラキラと目を輝かせる。

晴明はその反応は無視したが、

「今の発想は使える」

と笑みを浮かべた。

「どういう事ですか?」

訊いたのは明菜だ。

「五島、今回の件で一番重要なことはなんだ?」

晴明は右の人差し指を立てた。

「一番重要なことって…三池君を元に戻すことじゃないんですか?」

「その通り」

「やっとその話題になったのかよ~」

嵩史が情けない声を出した。

「オレ、みんなその事を忘れてるんじゃないかと思ってた」

「失礼ね、ちゃんと考えてたわよ」

明菜は口を尖らせた。

「さすが委員長♪」

「あたしは別に考えてなかったな」

「木下てめぇ!!」

鈴子と嵩史のやり取りを無視して、晴明は話を続ける。

「三池を元に戻すことは最重要課題だが、大事なのはそれだけじゃない」

晴明は左の手のひらを開くと、右人差し指を手のひらに押しつけた。

「今後の事も考えて、川太郎に釘をさしておかないと」