陰陽(教)師

「このままじゃ家に帰れねェ」

「ああ、三池。家には連絡しといたぞ」

「なにッ!?」

晴明の言葉に、嵩史はえらく動揺した。

「なんでンなことすんだよ!?」

「普通するだろう。ちなみに応対したのは、お母さんだった」

「…オフクロ、なんて言ってた?」

「元に戻ったら帰ってこいと言っていた」

「それだけか?」

「それだけだ」

「そうか、良かった…」

裏を返せば、元の姿に戻るまで帰ってくるなという意味なのだが、嵩史にそこまで考える余裕はなさそうだった。

「どんな親子関係だ」

大吾は眉間にシワを寄せた。

「そのうち3者面談してみよう」

「やめろォ!」

晴明のつぶやきを受けて、嵩史は悲痛な叫び声をあげた。

「本当に、どんな親子関係なんだよ」

眉間にシワを寄せながら大吾は首をひねった。

「あのさ、ちょっといい?」

それまで無言で肉球を揉んでいた鈴子が口を開いた。