「それに手の由来が書いてあったんですね」
「そうじゃ」
発端は今から500年前。
室町時代のことである。
ある日、一人の武士が川岸で愛馬を洗っていたところ、突然、馬がいなないた。
見ると暴れる馬の尻あたりに人のようなものがしがみついている。
驚いた武士は刀を抜き、馬にしがみつく何者かに斬りつけた。
ぎゃ、という叫び声と共に何者かは川の中へ逃げ、やがて馬は落ち着きを取り戻した。
武士が愛馬の後ろに回ってみると、緑色した、手のようなものが馬の尾を握り締めている。
武士が尾からその手を引きはがしてよく見ると、手には水掻きがついていた。
武士はそこでようやく馬の尻にしがみついていた何者かが、河童だと知った。
「その河童が川太郎だったんだな」
嵩史の言葉に、善吉はうなずいた。
「で、五島の祖父さんが手を持ってきちまったんで、川太郎はわざわざ追っかけてきたのか」
「ちょっと待って」
明菜が口を挟んだ。
「そうじゃ」
発端は今から500年前。
室町時代のことである。
ある日、一人の武士が川岸で愛馬を洗っていたところ、突然、馬がいなないた。
見ると暴れる馬の尻あたりに人のようなものがしがみついている。
驚いた武士は刀を抜き、馬にしがみつく何者かに斬りつけた。
ぎゃ、という叫び声と共に何者かは川の中へ逃げ、やがて馬は落ち着きを取り戻した。
武士が愛馬の後ろに回ってみると、緑色した、手のようなものが馬の尾を握り締めている。
武士が尾からその手を引きはがしてよく見ると、手には水掻きがついていた。
武士はそこでようやく馬の尻にしがみついていた何者かが、河童だと知った。
「その河童が川太郎だったんだな」
嵩史の言葉に、善吉はうなずいた。
「で、五島の祖父さんが手を持ってきちまったんで、川太郎はわざわざ追っかけてきたのか」
「ちょっと待って」
明菜が口を挟んだ。

