「ところで他の方はどこにいるんですか?」

サンタのいる本社ではこの数百倍以上の人が働いている。
雪を降らせることはカンタンではないし、時間もかかる。
だから人が多く必要なのだ。

サンタは地球も同じだろうと思っていた。

「これで全員だ。地球は小さいんだよ。」

「え?」

サンタは目を丸くする。
これではきっとまともな雪が作れないだろう。

(…これで全部?まさか!!)

「ではサンタくん。よろしく頼むよ!!クリスマスまで時間がないんだから!!」

太ったオジサンはサンタの思いなど知らず、バァン!!とサンタの背中を叩いた。