ゆきんこ造雪所【企】



あるところでは…

ピンポーンッ。


「あ、パパだっ!!」

女の子は嬉しそうに扉を開けた。

「あれ?」

けれど外には誰もいない。
代わりに目に入ったのは白くて優しい雪だった。

「ママーッ!!ゆきだよーっ!!」

女の子は嬉しくなってさわぐ。

「あ。」

そして女の子の目に小さなクマが映った。

「クマさんだ!!!!ママーッ!!!!見て見て!!!!」

玄関にあった雪で作られたクマをてのひらに乗せて、あわてて家の中に入る。
クマはサンタからのプレゼントだった。