クリスマス当日。


「ママ!クマさんだよ!!サンタさんが来たよ!!」

手に入りきらない大きな赤い包みを持って、女の子が嬉しそうに声をあげた。

「良かったわね、カナデ。」

「うん!」

女の子の頭をおかあさんは優しく撫でる。

「そろそろパパも帰ってくるかな?」

「見てくるーっ!!」


バタバタ―…ッ!!

女の子は元気よく玄関へ走って行った。