サンタはゆきんこ造雪所に戻ってきた。
出迎えたのは、サンタを地上に落としたあの太ったオジサンだった。

「クリスマスのこと少しはわかったかい?」

「ちょっとだけね。」

オジサンの笑顔にサンタも笑顔で返した。
その顔にオジサンは嬉しそうな顔を見せる。

「ようし。サンタくん、今から忙しくなるよ。」

「わかってるよ。」


サンタはもう地球のことを悪くは思っていなかった。