そうして迎えたイブ当日。

話を聞いた美奈子が散々海に文句を言うと、昼間だけで悪いといいながら透と3人でクリスマスパーティーをしてくれた。

プレゼントに渡された袋にはいろんなものが透けて見えそうな下着が入ってて、店で普通に開けた私は店員にばっちり見られてそのまま気絶しそうになった。

そんな楽しい時間はあっと言う間で美奈子と透は仲睦まじく出かけていった。

そして私はというとしんしんと降る雪の気配を感じながら家で一人ぼんやりとクリスマス特番が流れるテレビを見ていた。

ちらりと時計をみればもう11時半を過ぎていた。

初めて恋人と過ごす白い聖夜に多少なりとも期待していた。…部屋の角に積み重なるクリスマス特集を銘打った雑誌の山を見れば自ずとため息が漏れる。

いやいや楽しみにしすぎでしょう自分。