また、恋する


***

記憶の戻ったあたしには、懐かしい洋風の家。


飾られてある優の好きな小さなサボテン。以前『なんで好きなの?』と聞いたら『眞琴みたいだから』と言われて微妙な気持ちになったのを思い出す。代わりにあたしはフリージアを優みたいだと言って植えていた。花言葉が、純愛、純潔、無邪気、慈愛とかそんなんだったと思うから、なんとなく。



忘れてた、なんて嘘みたいだ。



感慨深く眺めた寝室の額縁の中は幸せそうに笑う、あたしと優の結婚式の時の写真。




自分に嫉妬してた、なんて笑う。