「現実逃避したいのは分かるけどさー?26歳でバツイチだもんねー。それもあんだけイイ男。…あ、バッグあった!お姉ちゃんもダラダラしてないで前向きに生きなよ?じゃあ私、これからデートだから!」 バーイと手を振って部屋を出た嵐のような妹。 は? 今なんつった? 理解できない要項を詰め込んだ妹の言葉にノロマな意識が総動員して結論を出そうとしている。 だけど、ダメだ。 理解できる訳がない。