何を言われたのか理解してない表情をするスグルさんはそれでも天使みたいに綺麗だ。 あたしはベッドから飛び出て、脱ぎ捨てられた服を手早く着る。 ドアノブに手をかけて、やっとそこでスグルさんが「眞琴!」と叫んだけれど、その音がどこか懇願するように悲痛だったけれど、 あたしは振り返らなかった。