それからは、もう目茶苦茶だ。 ドアを開けて抱きかかえられれば、激しくキスが落ちてきて、それなのに壊れ物を扱うようにそっと触れるその掌が優しくて、無数に落ちる甘いキスに、愛されている、と錯覚さえしてしまう。 触れるようなキスから 深いキスへ、 包むような腕から、 壊すような腕へ、 それでも、どこまでも優しい瞳が、 あたしを狂わす。