また、恋する


あれよあれよという間に連れて来られたのは─────……


閑静な住宅街の洋風な一軒家。


「あ、あの???こ、ここって」


まさかあなたの愛の巣じゃないですよね!?


パクパクと金魚みたいに口を動かせるあたしの動揺はこの様子だけで悟って欲しい。


「ああ。おいで」


当たり前のように手を引くスグルさん。


まじで、ちょっと待って。