「今日は一人?」 スグルちゃん、があたしを真っ直ぐ見つめる。その透明な瞳があまりにも綺麗で心臓が飛び跳ねた。第一印象でここまで動揺したのは初めてだ。目が合った瞬間からドキドキが止まらなくて、その声に触れる度泣きたい気持ちにさえなる。 まさか、これって、 「一人、です。あなたは?」 「僕も。見ての通り。一緒に飲んでも構わない?」 優しく笑う落ち着いた口調に外見よりも歳を重ねているのかもしれない、と思うけれど、重要なのはそこじゃない。 これって、所謂、一目惚れだ。