東京タワーの明かりが消えて、暗闇に包まれた二人を、真っ白な雪だけがそっと包んだ。


優しい雪の音と共に…


二人の時間が終わりを告げたのだった。


もう少しだけ…


あと、もう少しだけ…


二人一緒にいたかった。


もう少しだけ…


あと、もう少しだけで良いから


二人が早く出会っていたら…


もう少しだけ長く二人の時間を感じでいられたのに…。


雪葉を抱きしめながら…


降り続く雪のように俺の目から、たくさんの涙が零れ落ちた。


ただぎゅっと…


永遠の眠りについた雪葉を抱きしめながら…。