Snow Song-君といた輝雪-

生まれて初めて作ったオリジナルの曲…


誰でもない雪葉に1番に聴いてもらいたくて…


誰でもない俺が心を込めて歌を歌いたくて…


永遠にこの時が止まる事を願いながら…


雪葉に寄り添っていたかった。


ギターを弾き終えると雪葉は涙を零していた。


その涙が…雪のしずくのように煌めいていた…。


俺はそんな雪葉の冷たく白い手をそっと握りしめた。


『良かった…死ぬ前に優人のオリジナルの曲が聴けて…』

雪葉は涙を零しながら笑みも零した。


『ねぇ…優人。東京タワーの明かりが消える瞬間を、一緒に見た恋人は幸せになれるんだって…知ってた?』