Snow Song-君といた輝雪-

だけど…


『夏稀とは友達でいたい…。だから今は夏稀のために曲は書けない…。夏稀よりも今は、曲を書きたい人がいるから…』

俺は夏稀の顔を見れなかった。


『そうだよね。優人とあたしは友達だもんね。それ以上にはなれないよね…でも、思いだけでも伝えられて良かった』


『ごめん…』


『あ、謝らないでよ!!それに…わかってたよ、優人に好きな人がいることくらい』


『えっ?』

俺に好きな人って…?


『雪下葉耶菜…雪下葉耶菜でしょ?優人が好きな人って…曲を聴かせたい人って』

夏稀のその言葉が俺の胸に突き刺さった。


俺が曲を聴かせたい人は雪葉だから…。