Snow Song-君といた輝雪-

『わかったよ!!もう関わらねぇよ!!』

俺は腹ただしくなり、事務所を飛び出した。


まさか俺がこの時飛び出した後、雪葉が涙を零していたなんて俺は知るよしもなかった。


ふざんけな…ふざけんな…ふざけんな…ふざけんな…ふざけんな…。


ただ俺の頭の中は、このふざけんなって言葉だけがグルグル回っていた。


俺はこの苛立ちを抑えるために、家に帰りギターを持ち、いつものように雪の積もった公園にやってきた。


公園の噴水の石段に座り、ギターをケースから出さないまま…ただ空を仰いでいた。


歌ってストレス発散なんて思ってたけど…


歌う気にもなれなかった。