Snow Song-君といた輝雪-

『はい…』

俺は恐る恐る返事をした。


『雪下から話は聞いたよ。君と雪下はただの友達だってな』

雪葉は社長に週刊誌の事から、俺との関係を既に説明していた。


『すみません。雑誌に撮られるような事をしてしまって…』

俺はとりあえず社長に頭を下げた。


『イヤ、雑誌の事は別に構わないよ。それに君を今日呼んだのは、雑誌の事ではない…』


『えっ?じゃ、じゃあ一体…』


『雪下から白血病の事を聞いてるみたいだが…その事は絶対に他言しないで欲しい、この通りだ』

社長は俺に頭を下げ頼んだ。


『わかってます、他言はしません。けど、雪葉さんを入院させなくて良いんですか?このままじゃ雪葉さんは…』