『どうして?何言ってんだよ!!』


『病院に戻れば、あたしは寝たきりで点滴とか色々つけられて…そんなの嫌だ』


『い、嫌だって…白血病は治らない病気じゃないだろ?ちゃんと治療すれば…』


『治らないよ…。あたしには骨髄移植のドナーが見つからないんだってさ…。それも、見つかる可能性はかなり低いらしい…だからもう、死ぬしかないんだよ』

雪葉のその言葉が、またしても俺に衝撃を走らせた。


『どうせ死ぬんだったらさ、こうしてやりたい事やっていたいじゃんか』

雪葉は会場に戻ろうと歩き出した。


『諦めんのかよ…そんな簡単に諦めんのかよ!!』

俺は雪葉に大声で怒鳴った。