Snow Song-君といた輝雪-

『そう…』

俺の言葉を聞いた雪葉は凄く悲しげな表情を見せた。


『雪葉…?』

その表情を見た俺は戸惑った。


『あたしにも…使い道ないんだけどね…』

雪葉は小声で呟いた。


『や、やっぱそうだよな!?スーパーモデルの雪葉にはこんなヘアピン何か…使えないよな、ごめん』

俺は慌てて雪葉に謝った。


『ち、違うよ!!そうじゃない!!そう言う事じゃないの!!』


『えっ!?ち、違うって?』

俺は雪葉に尋ねたが、雪葉はうつむいたまま黙り込んでいた。


そんな姿を見た俺は話題を変えようとした。


『あー、寒いね。そろそろ中入らないと風邪ひくな』

俺が会場の中に入ろうとしたら雪葉が俺を呼び止めた。