Snow Song-君といた輝雪-

『だってそれ…俺が持ってきたプレゼントだから…』

俺は小声で呟いた。


『えっ…嘘!?これ君の何だ…ふーん、ありがとう』

雪葉はニコッと笑ってくれた。


スーパーモデルの雪葉…


そんな彼女はきっと、周りからはもっと高級なプレゼントを貰っているに違いない。


だから俺があげたブランドとは言え、ヘアピンが…


何かだ情けなくって…


何だか格好悪くって…


ありがとうなんて笑ってくれたけど…


何か素直に喜べなかった。


『どうしたの?』

考えこんでいる俺に雪葉が声をかけた。


『え、えっーと…何でもない。でもヘアピンが当たったのが雪葉で良かった。男だったら使い道なかったしな』

俺は笑いながら言った。