Snow Song-君といた輝雪-

はあー、良かった…。


あんなに大喜びで叫んでる俺の独り言を、聞かれてたらかなり恥ずかしかったしな…


本当に聞かれてなくて良かった。


『ねぇ…叫ぶ程にそのネクタイが嬉しかったの?』


『えっ?…えっ…ええー!!やっぱり独り言聞いてたんじゃないかぁー!!』

俺の顔は赤くなった。


『君が好きだって言ってた子って…会場で会った時に隣にいた女の子でしょ?』


『えっ…まあ…』


『ふーん、可愛い子じゃん。でも君には似合ってないと思うけどね』

雪葉は笑いながら言った。


その雪葉の言葉に俺は少し腹が立った。


『似合わないって…ほっとけよ!!』

怒りながら雪葉の方に目をやると、俺は自分の目を疑うものを見た。