Snow Song-君といた輝雪-

『ヤッターーー!!な、夏稀のプレゼントが当たったぞーー!!』

外に出た俺は両手を天に掲げて大喜びで叫んだ。


そして俺は夏稀のプレゼントのネクタイを見つめる度に、気持ち悪い程の笑みを零した。


『君…こんな所にいたんだ…』

聞き覚えのあるその声に、ハッとして俺は我に返った。


『ゆ、雪葉!!』

振り向けば会場の入口に雪葉が突っ立っていた。


『も、もしかして…俺の独り言…き、聞いてた?』

俺はそばに歩み寄ってくる雪葉に、恐る恐る尋ねた。


『独り言?何それ!?…今来たとこだし聞いてないわ』

その雪葉の言葉を聞き、俺は胸を撫で下ろした。