Snow Song-君といた輝雪-

『も、もしかしてこのプレゼントって…夏稀の?』


『そうだよ。まさか優人に当たるなんて…思いもしなかったな』

夏稀は笑顔を浮かべた。


俺はこのプレゼントが夏稀のプレゼントだったなんて…


心の底から嬉しかった。


多分、社長たちがくれるどんなに高いプレゼントよりも嬉しかった。


何より夏稀のプレゼントが俺の手元に来たこの偶然が嬉しかった。


『ありがとう、夏稀。このネクタイ大切にするよ』


『そう言ってくれると嬉しいな』

夏稀は笑顔を見せた。


俺はあまりの嬉しさに顔のニヤつきを抑えられず、ニヤつきを抑えるために少し外の空気を吸いに会場を出た。