Snow Song-君といた輝雪-

隣にいる夏稀の顔をチラっと見ると、夏稀は目を丸くして驚いていた。


『まあ…お互いパーティーを楽しもう』

雪葉はそう言って、俺の前から去って行った。


それに伴い、集まっていた人だかりも雪葉と一緒に去って行った。


『っていうか…何で雪葉がいるんだよ!?』

俺は何故雪葉がいたのか疑問に思った。


『ゆ、優人!!お前何だよ!!ユキシタハヤナと知り合いだったのかよ?』

祐輔がかなり高いテンションで近寄って来た。


『えっ?…俺はユキシタハヤナなんて知らない…』


『はあ?バカ言うなよ。今喋ってただろ?雪下葉耶菜とさ』

祐輔のその言葉にようやく気付いた。


雪下葉耶菜=雪葉だってことを。