Snow Song-君といた輝雪-

結局俺は何が良いのかさえわからず…ブランド物のヘアピンをプレゼントに選んだ。


ヘアピンだけど、ブランド物だし…


ヘアピンだから安いし…


どうせ俺のプレゼントなんて分からないだろうし…


って、そんな理由で選んだ。


とりあえず、店員さんに包装だけは立派に見えるように頑張って貰った。


部屋に戻った俺は押し入れからスーツを引っ張り出し、明日のパーティーの準備をした。


なんだかんだ言って俺は、案外クリスマスパーティーを楽しみにしていた。


ふと外を見れば、紙屑のようにチラチラ雪が舞っていた。


『明日はホワイトクリスマスだな…』


ふと呟いたイブイブの夜だった。