Snow Song-君といた輝雪-

『まあ…ようは勇気づける歌ですね。わかった』

俺は勇気づける歌を雪葉に捧げた。


そんな雪葉は俺の歌を歌っている俺を見ながらじっと聴いていた。


俺は何故か雪葉に目を合わす事が出来ずに、遠くを見ながら歌っていた。


歌い終わってふと雪葉に目をやると、雪葉が涙を拭っていた様に見えた。


えっ?


嘘…?


雪葉が…泣いてた!?


『やっぱり…まあまあだね君の歌』

雪葉はそう言って立ち上がった。


相変わらず雪葉は辛口だった。


『さてと、帰ろうかな』

俺がギターを片付けると、雪葉が10円玉を差し出した。