Snow Song-君といた輝雪-

ううん…


きっと夏稀が好きだから…


夏稀が誰よりも好きだから…


夏稀には1番笑顔でいれる場所に居てほしいって思ったんだ。


夏稀には幸せになって欲しいって。


だからコレで良かったんだよ、きっと。


もどかしい気持ちで一杯だったけど、俺の気持ちより夏稀の気持ちを大切にしたかったから…。


俺はそうやって、駅前のベンチで独り考えてた。


気付けば雪が降り始めてた。


『わあ!!』

突然背後から俺を驚かす声が聞こえた。


俺が勢いよく振り返ると雪葉がそこにはいた。


『またあんたか…』


『アレ?また元気なさげだけど…どうしたの?』

雪葉は俺の隣に座った。